海外と日本のWi-Fi事情の違い

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海外と比較すると、実は日本はWi-Fiスポット(無料、有料を含め)の数が少なく、
日本はWi-Fiの後進国とも言われています。

外国人旅行者が日本に来るとWi-Fiスポットの少なさに不満を抱くほどです。
ここでは外国と日本のWi-Fi事情に関してご紹介します。

日本におけるWi-Fiの現状

スマートフォンやタブレットの普及に伴い、Wi-Fiスポットが普及したのは
日本だけではなく、外国でも事情は同じです。

ただ、日本では携帯キャリア(docomo,AU,Softbank等)が
Wi-Fiスポットを普及させてきました。
これはスマートフォンによるデータ量が急増し、
携帯会社のネットワーク設備が耐えられなくなってきたため、
救済措置としてWi-Fiを利用し、別のネットワークにデータを逃がすことで、
携帯のネットワークの負荷を下げる事を目的としています。

この方法は業界用語で「データオフロード」と呼ばれています。

携帯キャリアによるWi-Fiは駅やコンビニ、マクドナルド、スターバックス
などで利用できることから。決してWi-Fiスポットは少なくないのでは?
という印象を受けたりもします。

しかし、日本では外国と比較すればまだまだWi-Fiスポットが少ないのが現状です。

参考となりますが、

JiWire Global WI-Fi Finder
URL:http://v4.jiwire.com/search-hotspot-locations.htm


こちらのデータによると日本とアメリカでは2014年の時点で
Wi-Fiスポットの数が10倍以上差があると見てとれます。


海外におけるWi-Fiの状況


日本と比較し、Wi-Fiが普及しているのは以下の理由があるといわれています。

移民等が多い国では移民の方は携帯キャリアとの契約ができず、
プリペード携帯の利用が多い。(プリペード携帯ではパケット通信が利用できない)

海外では日本ほどにセキュリティの意識が高くないことから、
Wi-Fiスポットを提供するハードル(制度上のハードル)が低い。

このため海外では「野良Wi-Fi」と呼ばる、
セキュリティ対策が低いWi-Fiスポットも多いのが現状です。

外国人旅行者から見た日本のWi-Fi


携帯キャリア(docomo,AU,Softbank)のWi-Fiスポットは日本の携帯契約が必要です。
このため外国人旅行には利用する事ができません。

無料のWi-Fiであっても利用にあたりメールアドレスを要求されるケースが多く、
何故メールアドレスの登録が必要なのか?
外国人旅行者からは不満の声もあるようです。
これもセキュリティによる日本と外国の意識の違い。

海外ではお店などの指定されたHPを閲覧すれば、
Wi-Fiが利用可能なケースが多いようです。

更に外国人旅行者から見ればお金を払っても構わないので、
気軽に利用できるWi-Fiサービスが欲しい。
という声も上がるほどです。

このように外国人旅行者からみると利用可能なWi-Fiスポットの数が少ない事、
利便性が低いことの観点から日本のWi-Fi事情には不満の声が多いようです。

観光庁の調査では外国人旅行者が日本に来て「もっとも困ったことの」第一に上がるほどです。

参考:観光庁:外国人旅行者に対するアンケート調査結果について
URL:https://www.mlit.go.jp/common/000190680.pdf

日本におけるWi-Fi状況の変化

上記の状況を受け日本でもWi-Fiの状況が変化しつつあります。

東京五輪の開催、富士山の世界遺産登録など、
これから先、外国人旅行者が日本に訪れる機会が多くなるのは明らかで、
旅行者の利便性を高めると当時に、
都市や観光スポット等、集客効果を狙ったWi-Fiスポットの普及が進みつつあります。

事例
●静岡市:Shizuoka Wi-Fi Paradise
URL:http://www.city.shizuoka.jp/deps/joho/wi-fi.html

●京都:KYOTO WiFi
URL:http://kanko.city.kyoto.lg.jp/wifi/

●大阪:Osaka Free Wi-Fi
URL:http://www.osaka-info.jp/jp/wifi/rally.html

上記は本の一例です。他の都市や商店街など、日本でも無料のWi-Fiが急速に普及しつつあります。

Wi-Fiを賢く利用し、パケット代を節約したいところですね。

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